ブームは写真の様子から主材をI断面、上主材を少し細めに、横材と筋交いはさらに細くしています。上主材の間は横材のみで結合されていて、側面の斜め材と断面の筋交いで形を保つものと見ています。型紙を机に敷いて先に組み立てた主材をテープで固定して、くみ上げて見ました。側面は垂直なついたてを置いて現物あわせで各部材の位置関係だけ転写し手型紙を作図し、トラスを組んで主材に接着しています。一箇所ずれてしまった分は、全体に少しずらしてごまかしています。シーブはプラ板張りあわせで溝幅1.2mmピッチ円直径20mm程度としておきました。軸穴あけたときに少しずれてしまったのは、抵抗になってしまいますがとりあえずそのままで。
5月 17th, 2014
この手のは櫓のてっぺんと下でモーメントを水平方向の偶力として受ける構造です。柱の根元に水平荷重をもつローラーの軌道があります。重量は柱のてっぺんで受ける構造と旋回台裏で受ける構造が考えられますが、てっぺんを球面軸受けやジンバル構造にして重量を受ける構造がほとんどのようです。
国内では大型ジブクレーンとしてIHIの機械を見かけますが、今はボールレースが主流になったので新造はなさそうです。外国では今でも造られています。
櫓の中の柱は面倒くさいので500ml缶を使っています。というか500ml缶がちょうど収まるくらいの寸法狙って作りました。
5月 11th, 2014
写真を見た限りではブームはどうやらこんな感じで下(腹)側の部材が太くて圧縮力を主に受け持ち、上(背)側は首が折れないように引きとめるのが大きな役目のようです。後日別方向からのスケッチかいてみました。市販模型の部品ではブームの4面ともトラスになっているみたいですが、写真見た限りだと背側は横材だけで斜材は入っていない風です。背側の主材に大きな圧縮力はかからないっぽいので、力学的に問題はないはずだけど、何かが足りないように見える人もいるかもしれません。
ローピングも適当に決めておきます。とりあえず起伏8本掛けとして、中央に巻き上げを通すようにしてみました。ドラムがかなりの幅広なので偏角がかなり大きいのがきになります。さばき装置があったのか、複索だったのか、大型のタワークレーンのように荷重検出のためにガントリーの後ろにロープの折り返しがあったかどうかは不明です。写真から後ろ側ウインチの直径90cm幅2m弱ある感じなので、20mmロープ使用だと250mは巻ける計算で、フック6本掛けなら40m程の揚程があって、型深さ約14m+船室の高さから最小半径でも船底までフックが届く計算です。起伏は26mmぜんごでも100mもいらないのでドラムの幅は小さくて良さそうです。
調べ物のほうを先にして、多数の資料から一番もっともらしいものにするのが理想ですが。
4月 27th, 2014
前からいつか作ろうとは思っていた、kingpost crane
造船所に時々ある、丸い柱が旋回体を貫いて天辺まで通っている、あれです。
ちょっと古い形のを適当にこさえてみることにしました。
材料は段ボールにするかスチレンボードにするか迷って結局加工のしやすい(=弱い)スチレンボードを使うことにしました。
紙張りタイプにして、トラスの節点は厚紙でガセットプレートをあてがいます。
ネットで拾った実船写真*からスケッチ書いて、いきなり現物です。
若干デフォルメ入ってますが、だいたいそれができてきました。
スケール的には1/25程度だと思います。
* http://blog.livedoor.jp/irootoko_jr/archives/125887.html
http://www4.ocn.ne.jp/~d98/akashi.html
3月 25th, 2014
FL2S型(シャーシ番号FL2SDREX65***)の要目
メーカー:ロンドンタクシーインターナショナル (カーボディーズ)
車検証上の車名、型式ともに不明
・寸法、重量、定員
全長458㎝、全幅174㎝、全高177㎝
車両重量 1610kg 総重量1995kg
定員 7人
・エンジン
ランドローバー21J ディーゼル
総排気量2495cc、最大トルク15.6kgf・m@1800rpm、最大出力44kW(69HP)@4000rpm、最高回転数4400rpm
・トランスミッション
ボルグワーナー・オーストラリア・モデル40、3速AT
ギヤ比 2.39,1.48,1.00,2.05(後進)
駆動形式 FR
ディファレンシャル減速比3.91
・タイヤ
5.5-16または175R16C
空気圧 前2.6kgf/sq.cm 後2.4kgf/sq.cm
・懸架装置
前軸
ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、「アームストロング」レバー式ダンパー
後軸
リーフリジッド、半楕円リーフ枚数10枚、「アームストロング」レバー式ダンパー、3/4浮動型車軸
・制動装置
前輪ツーリーディング、後輪リーディングトレーリング
油圧式、真空倍力装置付
・操舵装置
Gemmer製 型番不詳(ランドローバーと同じもの?)
カム式、油圧パワーアシスト付き
最小回転半径 3.8m以下
[参考:ロンドン市による旋回直径の規制はcurb-to-curb(最外輪外面)旋回直径25ft(7.6m)以下、wall-to-wall(車体最外側)旋回直径28ft(8.5m)以下]
・最高速度
110km/h程度?
装備
パワーステアリング
エアコン
車速感応自動ドアロック(後ドアのみ)
助手席折り畳み座席
ベロア(モケット)内張り
アルミ製ホイールカバー(Hipwell Arden)
ワイパー
ウインドウウォッシャー
タクシーメーター用電源取出口
2月 28th, 2014
ゴライアスクレーン出現!
適当に作りましたが、1/700で桁高さ80mレールスパン100m程度あります。この造船所は海洋構造物も時折つくる計画なのでしょう。
ゴライアスクレーンはジブクレーンと違って自分の真下(足の間)にしかフックが行かないのがほとんどなので、ドックの分とブロック置場の分合わせてドック幅の1.5倍程度のレールスパンを必要とします。50m~60m幅のドックとするのがちょうどいいでしょう。(ドックに合わせて大きさを計画するものでしょうが…)
この間のジブクレーンと並べてみるとスケール間違えたかと思うくらい大きさが違います。
ジブクレーンはジブ長さ30m程度で、数百総トン程度建造可能な小さめの造船所に置かれているレベルの物なので、単体だと皆「大きい」という規模の奴です。
足回りは省略しまくってます。動かないのは楽でしたが、ディテール追及するのもありでしょう。
2月 1st, 2014
いろいろ作りかけがいっぱいあるけど変な妄想が止まらなくなったので妄想を形にします。
造船用のクレーンはありがちなハンマーヘッドクレーン以外は海外のエッチングキットにいくつかある(*)もののろくに種類出ていないようなので、1/700でやってみます。
ゴライアスとか引き込みクレーンとか適当に作って適当に形にしますと言っていきなりJWWで適当に描いたスイングレバー式が曲りなりに立体になりました。最初の画像をジブが4cm位なるように調整して2つ印刷し、足元が1cm位に開くように支えを入れれば、2枚目と同じ物作れます。
2月 1st, 2014
ほかぞの運輸機工さんポスターカレンダーが当たりましたというのは早ひと月前、現場で働くクレーンの勇姿が満載です。今年は専用ソフトをAndroid端末かiOS端末にインストールすると、知欠ジョー作”AR”-5500Mがカレンダーを背景に合成されるというギミックがついているそうなのですが、機材の都合により紹介できるのは後日になりそうです。
9月 10th, 2013
タワークレーンのサイトhttp://smalltower.cranesjp.infoはひっそり十周年、だれともなく時たま見てくれているようで、ひっそりリニューアルしていきます。