電動ドールヘッド
昔からお人形の表情可変とかあるいはトーキングヘッド()つくりたいなーって思ってたのを、いい感じにこじらせてしまい
2017年9月頃からなにやらやっていました。
1/3(60cm)の人形の頭部の大きさより顔面少し大きいかんじで、
2018年6月現在は目玉と眉が動くだけですが、目玉の可動域にはかなり配慮した構造になっています。
いきなり頭部の原型です。
SculptGLというWebブラウザー上で動く3Dモデリングツールでこね回したのを
一年くらいほったらかしにしてたけど、目玉が球では出すぎてキモいので、実体で動かすならドーナツの外周を切り出したみたいな鞍型って手もありそうだけど目玉が口の中はいってきてきもいので曲面上に白目と黒目を描いた幕を滑らす感じかなあ pic.twitter.com/6zZKD4500p
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) June 19, 2017
普段使っているDesignSpark Mechanicalに読み込んで切断したりいろいろ試してもどうしてもうまく操作できず
3DCG作成ツールとして有名なBlenderに形状データを読み込ませてノイズをとってやっと加工ができる状態に
今回用意したデータはDSM上でうまくくり貫けた pic.twitter.com/OZgbcP6jM5
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 20, 2017
われながらなんかきもいっすねえw pic.twitter.com/4ASXs8jJw3
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 23, 2017
大きさについては、市販の人形用のかつらの大きさを目標にして、頭囲20cm「8インチ」、23cm「9インチ」のどちらかちょっとまよいましたが、「9インチ」を狙って直径70mmくらいの円が納まるサイズとしました。(後日8インチにあわせてやればよかったと思うことになるのですが…)
目はもともと可動を考えつつできるだけ目を大きく作りたかったので、顔に入りきる限界の大きさの球を入れるように考えて、それに合わせて機構を作ってあります。顔面の加工自体は、目だけ動かすので目玉の予定位置で削るだけでした。
こうなるけど。普通にやっていてはこれは「入れられない」になってしまうし普通に可動にしても寄り目が出来ないのでアヘ顔がしにくいとか、目を外に向けたら中身が見えちゃうとかあるよね pic.twitter.com/BfSFA7tYsl
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 21, 2017
1/3位の自作アニメ顔ヘッドと眼球可動機構、目玉のまわりは仮出力で頭に仮付だが、なかなかよい pic.twitter.com/b9bLo0ohnC
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 26, 2017
モデリングの都合で片方だけパーツ動かすとこうなるんだけど、俯仰60度間で動かせるようにして白目もなんだかなあみたいな pic.twitter.com/lRJHulpkVn
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 27, 2017
とりあえず可動だけ作って試してみて、手元にあったマイクロサーボをモデリングして入れてみるといい感じに収まりました。
さすがデカ目だ。HK5320が眼球の中にどうにか入っちゃいそうなことが判明。 pic.twitter.com/4R0dCD3JXx
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) September 1, 2017
目玉こんなで内側にあたり逃げをつけて押し込んでいるもんだから、普通に両方とも同じ方向に動かすときでもタイミング気をつけて動かさないと目玉が衝突する pic.twitter.com/H7ffb4FQEL
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) August 26, 2017
CADが鏡像作れないなら左右共通180度回転だみたいなやりかた。右下のほうの部材の中間にエッジがあるの重なった部分なんだけどSTLに書き出すときにくっつくからいいのよ。 pic.twitter.com/wIZi0i1MNk
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入った。左右はこんなもんでしょ。上下は目線真ん中で白目剥けるが軸穴がってなる pic.twitter.com/4Rypwyq8KC
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当初はサーボの制御はNucleo F303K8から直接やっていました。後日PCA9685 LEDドライバーを使った自作基板に変更しました。
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) September 18, 2017
半田クリームおいた方がよい感じの箇所があったが、半田クリームが見当たらないので強行した。ちょっとぼてり気味だがなんとかくっついた。今回は少し前に買った半田供給器と0.3mm糸半田のおかげではかどった pic.twitter.com/gjRPloGJCb
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) October 2, 2017
眉も動かそうということで軸を通して動かすのは格好悪いのでボツだといろいろCAD上でいじってましたが、
結局軸を通して眉頭付近を中心に回転させる仕様になっています。
半田クリームおいた方がよい感じの箇所があったが、半田クリームが見当たらないので強行した。ちょっとぼてり気味だがなんとかくっついた。今回は少し前に買った半田供給器と0.3mm糸半田のおかげではかどった pic.twitter.com/gjRPloGJCb
— 人工植物(はたらく植物) 7/15-16「つくると!」5、8/12コミケ3日目東X04b (@GAPUX) October 2, 2017
動きはyoutubeにいくつかあげています。
目玉の動かし方は基本ランダムで、方向は正面を0、上下と左右は夫々一方を+、反対を-としておき、
下記の要領で動かすのを基本にしています。
(眼球の回転量)=(乱数)- (乱数の範囲の最大)/2 -(現在の眼球の向き)/(係数) (1)
(新しい眼球の向き)=(現在の眼球の向き)+(眼球の回転量) (2)
(休止時間)=(眼球の回転量の関数、最低0.2秒) (3)
って感じでやっています。
(1)の最後の項で目玉の向きが正面から離れるほど正面に戻す働きが強くなるように偏りをつけています。
また、ある目標の各部へ目配せしているときの目の動きと、他の目標に視線を移す動きも目の動きの大きさが違うだけだろうという考え方で扱うために、(1)の第二項までの乱数部分を次の(4)のように奇数乗するあるいは符号を退避して偶数乗することで、小さい動きがでやすくなるようにしてみたりもしています。
(眼球の回転量)=((乱数)- (乱数の範囲の最大)/2)^(奇数)*(係数)-(現在の眼球の向き)/(係数) (4)
さらに、これに頭部に内蔵したジャイロセンサーからの信号を処理して、頭の回転と逆向きに目を動かそうとするようにしくんであります。
眉は動かせる事を見せるためにジャイロセンサーからの信号処理結果の一部を使って、頭を前後にゆすると眉が動くようにしています。
CGアニメーション等では、目を動かす時に次の(5)のように目標物のどこかに目を向けておいて、別に計算した細かい動き(にeyejitterなどと名前をつけて)足し合わせているのを昔から見かけます。(Haptek等)
(眼球の向き)= (目標のある一点への向き)+(ランダムに細かい動き) (5)