買った時から軽くカタカタ言ってたのですが、アイドリングはでチッチキタンタン走っているとズダダダダダと恥かしいくらいに音が大きくて気になってきたのでヘッドカバー開けてみたら面白い(恐ろしい?)ことになっていました。
蓋をあけてざっとロッカーアームを見ると、6番(吸気)のプッシュロッドがなんかずれていました。ロッカーアーム揺すってみたら隙間があって。ガタガタすぎて何かの拍子にバルブの足先にかぶせてあるはずのキャップが転がり落ちてシリンダーヘッドの上で昼寝している状態。調整ネジも他よりも一山二山ロッカーアームのてっぺんからつきだしていました。どうもこの状態でずっと動いていたようなのですが、周囲に金属片は見当たらず、関係各部なめらかで傷みはなさそうだったので冷えた状態ながら適正付近に調整して様子見します。ラジエーターフレームの位置の都合でクランクプーリーボルトの41㎜頭を回せる工具が入らず、仮に入っても回すのはかなり重そうなので、グロー抜いて高圧配管のナットもゆるめて手回しの邪魔を減らして回しました。
調整ネジのロックナットはがっちり締まっていたので、緩んでずれたとは考えにくく、キャップを楽にはめ込めるくらい隙間が空いていたので、プッシュロッドがタペットスライドの定位置からずれて通常より数mm飛び出している状態で調整されていたのかもしれません。
納車整備の時にはヘッドカバーのオイル漏れは直してもらいましたが、バルブの調整までは頼んでいなかったので、もしかすると長いこと調整ずれたままだったのかもしれません。普段あまり吹かさずに走ってもう6000㎞そのうち高速300㎞急坂百km程度は走らせているので、完全な状態に比べてエンジンの傷みが進んでる可能性がありますが、向こう何年乗っているうちにエンジンの分解の一度や二度はあることなので、その時期が年単位で早まるかどうかの違いです。
コルクのヘッドカバーガスケットは外すときに7、8cmほどちぎれてしまいました。ランドローバーなので入手は難しくないし一枚高々数百円なので切れてなくても新品を準備すべきですが、赤い液体ガスケットがどれだけ使えるのか試すべく3回塗り重ねた後3㎜位のビードで一回盛り上げて、一晩おいて3回2㎜位のビードで盛り上げて数時間乾かしていい感じになってきたところで取り付けました。盛り上げた所からオイルが滲んでこないので上出来です。
エンジン掛けたら別のエンジンかと思うくらい静かになりましたが、すぐ慣れてしまったせいかまたうるさく感じるようになったのが悲しい所です。もともとそれなりにうるさいのが調子ずれてもっとうるさくなっていただけなので仕方ないですが。ズダダダ言わなくなっただけだけでなく力が出るようになったので少し快適にはなりました。黒煙もこもこ噴出して40km/h出るかどうかだった坂道で50km/h弱でるようになったので山道でオーバーヒートしかけることも少なくなるでしょう。
後日温めてから再調整しました。タンタン音の中にエンジンの回転音とチッチキ音がしていたのがエンジンの回転音の中にカチカチ音になったので、良しとします。