「働く車」、ようやく出来上がって8/11に取りに行きました。LTI(カーボディーズ)・FL2S、よくロンドンタクシーと呼ばれている車の一型式です。
原型のタクシー(ブラックキャブ)車FX4の各型が良く知られていますが、ハイヤーやリムジン用に小変更されてFL2という型式でも売られていました。
FX4(FL2)は1958年のデビューから1997年の生産終了までの間に数回エンジンが変更されていて、FX4S(FL2S)型は1985年から1987年まで生産されていた、ランドローバー製2.5Lディーゼルエンジン搭載車です。
エンジン形式は「21J」で、同時期の「ランドローバー」用エンジン「12J」と共通部分はあるようですが補機の配置が少し違うようです。また12Jの商用車向けバージョン「15J」とは、ほとんど同じであるという風に本国ランドローバー関係のコミュニティーでは言われていました。15Jの方はBN52という型式でレイランド・DAFのバンにも搭載されていたようです。
21Jは、FX4Sの次型で内装が大幅に変更されて近代的になった、FX4S-PLUS(1987-1989)にも搭載されています。PLUSの次が、日産ディーゼル「リムジン・ビッグベン」や、光岡自動車「ロンドンリムジン・フェアウェイ」という名前で正規輸入された、Fairway(1989-1992)、Fairway Driver(1993-1994)、Fairway 95(1995-1997)になります。
エンジンは買ったときヘッドカバーガスケットが駄目になっていたので、イギリスの業者から買った12J/15J用のセットを試してもらったところほんのわずか大きいものの装着可能で、さらに後日オイルパンのガスケットも交換してもらったらぴったりということでした。
古いロンドンタクシー買うなら、日産や光岡が輸入販売していた、ニッサンTD27搭載車Fairwayが、エンジンとミッションの保守では、楽でしょうか。他が壊れれば結局イギリスのタクシー専門の会社から部品探すことになるので、どのエンジンでも結局変わらなかったりするのでしょうか。
ちなみにタクシーのエンジンは、1987年デビューのライバル車で、レンジローバーをローダウンしたような雰囲気のMetrocabという車があって、最終型のMetrocab Metrocab TTT(2000-2006)には、トヨタ2LTが載っていたようです。